苦しい恋の独り言

苦しくて悲しい毎日をやり過ごすための、悪あがきだったり反省だったり。誰にも言えない心のつぶやき。

自然消滅の後の出会い

前に大好きだった人と音信不通のまま自然消滅になったとき、なかなかそれを受け入れることができなかった。 私がこんな思いをしながら待ってるのに、あっちが普通にテレビを見て笑ったり、友達と遊んだり、いつも通りに過ごしてるなんて思いたくなかった。 私の妄想はついに、彼が事故で意識不明になり病院で昏睡状態に違いない、というところまでいった。 でも心では受け入れられなくても、頭の冷静な部分では、彼はもう私を忘れて普通に暮らしていることをわかってた。 どうやらもう戻ってこないらしい。 それがわかると、私は自分を立て直すのに必死になった。

相手が「うまく別れられた」とほくそ笑んでいる気がして、落ち込むことすら悔しかった。

でも1人でいるのが耐えられないほど不安で寂しくて、それをごまかすためにSNSで色んな男性とメールのやり取りをした。 その時の私は誰でもいいから寂しさを埋めてくれる人が欲しかった。

その中の1人となんとなくご飯でも行こうという話になり実際会ったのだが、あまりにも自分の好みのタイプだったので驚いた。 ルックスや服装、好きな映画や本。 食べ物の好み。 話せば話すほど共通点があって話題が尽きなかった。

初めて会った日に何時間も話し込み、すっかり心惹かれてしまった。 こんな楽しい人に出会えるなんてまるで音信不通にされた引き換えのご褒美みたいだ。

かっこよくてオシャレで話も面白くて、きっとモテるんだろうな。

今まで付き合えたことのないようなそんな人から遊びに誘われることが嬉しくて、

そして何より前の痛手を忘れたくて自らその人にのめり込んでいったんだと思う。

きちんとした言葉ももらわずにデートを重ね関係が深くなることが、後々自分を傷つけることになるって普通ならわかるはず。

でもあの時の私は関係性を確かめることで、その人とのつながりが切れることの方が怖かった。

とにかく会って楽しければそれで良かった。